【7/1開業】国際興業バス新路線・浦15系統の沿線を辿る
【前置き】
まずは御礼を。
モンロー先輩合同、今日分は完売となりました〜
— みそ田楽🌕森の中の真理を求めて(*'▽') (@Kusaka_Honoka) 2021年6月12日
ご購入頂いた皆さん有難う御座います🙏
そして売り子のかずちんさんサムさんお疲れ様でした! pic.twitter.com/saZkSmel3d
先日宣伝をしましたモンロー先輩合同誌、ツイートでもちょくちょく書きました通り、
初出イベント「俺達の動画工房」におきましてはかずちんさんが持ち込んだ40冊
完売致しました。
予想以上に私のFFが当日集まった…というのもありますが、本当に想定以上でした。
改めましてご購入いただきました皆様にはメンバーの一員として感謝を申し上げますm(__)m
なお、昨日開催されたサンクリでもかずちんさんのサークルで頒布した他、
全国の皆さん向けに通販(!)も行っております。
足を運べなかった方はこちらへ是非!
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【本題】
たまには乗り物で記事を書くか(
来月7月1日より、新路線として
[浦15]浦和駅西口~西堀氷川トンネル経由~桜区役所線が開業します!
5931bus.com浦和駅から桜区役所方面へ向かう路線はこれまでにも西堀経由・六間道路経由…と複数ありますが、浦15系統は他路線と異なり都市計画道路(町谷本太線および大谷場高木線の一部…2019年3月開通)を通り、所要時間・定時性とも優れたルートを通るのが特徴です。
10年ほど前にこの系統の沿線に用事のあった人間(察せ)としては道路の工事の進捗を眺めていたが故
(いつかはこの通りにもバス路線を…)なんて思っていたものでした。
今回開業する浦15系統、当時私が妄想を描いていた系統番号・経路ドンピシャだったりしますが、蓋を開けると細かい所に違いが…。
早速、全線を辿ってどんな沿線・何処にバス停が置かれるのか見てみましょう。
※現地にバス停の標柱が(なんと記事投稿翌日に)建ちましたので一部写真を差し替えています(6/22)
※本当は公式で乗り場地図が出る前に予想記事を書こうと思ってたのはここだけの話…怠慢!
浦和駅バスターミナル地下の案内板
もう既に7月以降の改正時刻表が出てますね
(浦15系統開業と引き換えにやや六間道路経由の便が微減する模様…まぁ思ってたよりは減ってない?)
アクリルに直貼りされた現行路線図の裏には新しい路線図も…
浦和駅からの時刻表
朝夕は新路線にしてはまぁまぁかなと思う反面、平日土曜の日中は80分ぐらい空く時間もあって利用が定着するかどうか
発車する③番乗り場。(地図)
同じ桜区役所行きの西堀経由[浦11]と同じ乗り場。乗り間違いには要注意!
新路線をPRする立て看板
既に6月頭から掲示されてましたが、いつの間にか誤乗防止の張り紙も…
まるでもう運行開始したかのような雰囲気を醸し出しています(?)
駅を発車すると、ロータリーを出て右に曲がり…
スクランブル交差点を右に曲がります(画像の右手前→右奥)(地図)
昔は目の前はコナカの店舗が経ってたんですけどねぇ~
そのまま進むと最初の途中バス停、市民会館入口(地図)
目の前にはロイヤルパインズホテルのでかい建物があります。
👆スターフを確認ッ!👆
実はここから終点・桜区役所の手前までほぼ道なり。新道路恐るべしっ!
長らく市役所回り六間道路経由の浦桜13-3系統などが経由していましたが、基本的に市役所・区役所への便宜を図って日中のみ通る停留所でした。
浦15系統開設により、多少なりとも朝夕も利用できるようになります。
いずれここにも👆スターフを確認ッ!👆が貼られるのかどうか…
そのまま進むと市役所前交差点(地図)
市役所経由の系統は手前から右折して国道17号へ、すぐの所に市役所バス停があります。
一方浦15系統はここからいよいよ新規単独区間
こちらも市役所の前、それも正面ロータリーの前を通るのですが、
なんと停留所一切なし!
その理由については後程推察してみましょうか。
やがて目の前に橋が見えてきます。(地図)
その名を鯛ヶ窪橋と言います。
変わった名前ですが、昔の小字に由来する模様。
ここまでは市役所通りとして古くから開通していた区間ですが、この先は21世紀に入ってから開通した区間。急に見た目が新しくなります。
その橋の袂に最初のバス停「鯛ヶ窪橋」。(地図)
公式HPの乗り場地図を基にいらすとやから借りパクしたバス停素材を建ててみると…
大体この位置にバス停が設置される模様です。されました。
ちなみにこの鯛ヶ窪橋、JR武蔵野線大宮支線の地上シェルターを跨ぐのですが…
欄干のガラスがこんな状態。残念ながらシェルターは見えず。
橋を渡り終えると大戸仲通りとの交差点。(地図)
以前はこの仲通りを浦14系統(浦和駅~別所沼会館・大戸~北浦和駅)が通っていました。この辺では久しぶりのバス路線になりますが生憎やはりバス停がなく…
この先の下り坂を一気に下ると…
次いで西堀高沼公園バス停。同名の公園の前にあります。(地図)
まず浦和駅方向のバス停が野球グランドの道路挟んで反対側
桜区役所方面乗り場はちょっと西に進んで子供向け広場(写真左手)の目の前
そしてすぐに新幹線・埼京線の高架をくぐり…
その目の前が「西堀氷川トンネル」(地図)
トンネルの上が氷川神社であるが故の命名でしょうが、個人的にはここの区間の工事に時間を費やしてたような、そんな印象です。
トンネルを抜けると裏門通りとの交点。
以前は裏門通りが斜めに一直線に抜けてました。
次のバス停がトンネルの名を冠した「西堀氷川トンネル」なのですが…
(地図)交差点の少し先にまず桜区役所方面乗り場がスナック赤レンガ向かい
そしてこのバス停は新規バス停にしては珍しく上下停留所が離れていて、更に交差点を跨いだ向こうに浦和駅方面乗り場
…もう「トンネルの前」とも言えない場所なんですがそれは…
その先で県道165号線と交差します。(地図)
ここは西堀経由の浦11と交差します。片や南元宿を経由して区役所へ、一方はまっすぐこの先も一本道で区役所へ…
この交差点ではすぐ近くに浦11の土合小学校バス停が見えますが、こちらはスルー…
交差点から進んだ所に西堀五丁目バス停。(地図)
件の昔の妄想ではここを終点として西浦和車庫まで回送で出入庫する区間系統があったら面白いなと思ってましたが、とりあえず区間系統なしでの開業となります。
六軒道路経由だとこのバイパスとの交差が渋滞の発生しやすい難所ですが、こちらは右折車線も完備した道路故定時性に期待がかかります。
交差点に面したから揚げ専門店、からやま。
某氏曰く「からやまへ楽に行ける」のがアピールポイントなのだそうです。
おっと、恐らく西浦和車庫→桜区役所の出庫でしょうか、回送のバスが通過。
ちょうど青果市場の北口に通じる路地の近くに停車するようです
またしても回送のバス
今度は方向的に西浦和車庫への回送でしょうか
町谷四丁目バス停。(地図)
同名の停留所が既に桜区コミュニティバスにありますが、やや東側に離れた場所に停車するようです。
そのちょっと先の交差点。(地図)
コミュニティバスとはここで交差(そして桜区役所の手前でまた合流)します。そちらのバス停は右奥のファミマの看板の辺りにあります。
んで、ちょっと気になってたのが…
交差点超えたとこすぐの、この謎歩道スペース。
左から来た路地が交差点で合流せず奥へ回り込んで合流する…
実は個人的に、新設する町谷四丁目バス停はこの場所にバスペイを設けて停車するのでは…と予想してました。
というのも、歩道が膨らんだ箇所が
GoogleEarthで確認すると少し前まで植え込みになっていたようでして…。
わざわざ舗装し直す以上、何かこのスペースを活用するんでは?という見立てでしたが、残念ながら予想は外した模様。
ここまで比較的まっすぐ走ってきた町谷本太線の道路ですが、ここで区役所方面へ大きく曲がります。(地図)
厳密にはこの先は大谷場高木線という別の都市計画道路の一部でして、やがては左(大谷場方面)から合流してT字路になる予定みたいですが…GoogleEarthで用地買収の様子を見てると…果たして陽の目を見る事はできるんかな~(
おっと、また回送のバスが通過していきましたね。
西浦和営業所は国際興業バスの中でも営業運行で車庫へ出入庫する運用が本当に少なく、大多数が主要な折返し拠点との間で回送する運用ばかり。
中でも桜区役所は浦11・浦12,12-2…そして新設の浦15と折返路線が集まってる故にこの二点間の回送が多くなっている模様。
ここまで来ると、遠くから見えていたロケットの様なタワーのすぐ近く、足元の近くまできます…まじでデカい。
これはテレ玉のテレビ放映とNHKのさいたまFMを送信する「平野原送信所」と呼ばれるタワー。
マニアックな人にはテレ玉のクロージング(放送終了の局名告知放送)映像で出てくることでもお馴染み(?)
モンロー先輩の割れ目に私の平野原送信所をすーりすり
曲がった先は段々と主に西側がのどかな風景になっておきますが、その先に最後の新設バス停「道場三丁目」(地図)
今後の周辺の宅地化によるバス利用者の増加に期待しておきましょう。元から住んでる住民と違ってバス路線に足を委ねるかもしれませんし。
ここまでくれば終点の桜区役所と併設の記念体育館が車窓左手に存在感を顕わにしてきます…
が、バスはこの先、北側から大きく回り込んで敷地内へ向かていきます
その途中…
区役所の駐車場東側で六間道路が合流。浦和駅からの他路線と久し振りに並走します。
ちょうど大久保浄水場行きのバスが到着。
そのすぐ横に最後のバス停、十石田。(地図)
ただし浦15系統は区役所行きのみ停車。従来からの他系統の浦和行き乗り場は先程のT字路の奥にあるが故、浦15が停車できないのです。
※道路工事前は浦和行き乗り場もこの写真の向かいにあった筈なんですがねぇ…浦15も単独でバス停置いてちょ。
十石田を発車したらすぐに桜通り公園・工業団地の案内が立つ交差点。ここを左折。
すると終点・桜区役所に到着。お疲れ様でした。(地図)
バスは左側から植木の奥を画像奥の区役所の建物の方まで回り込んでから右のバス停の降車場へ向かいます。
桜区役所①乗り場。
浦和行きは全てこの乗り場から発車します。誤乗に要注意。
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【気になった事・推察など】
①市役所~鯛ヶ窪橋周辺のバス停の少なさ
記事でも記した通り、仲町三丁目を過ぎると目の前にさいたま市役所・浦和区役所という一大行政施設があるにも関わらずその正面を素通りしてしまいます。
これに関して、一部では市役所の新都心移転計画を見据え、敢えて停留所を設けなかったのでは…という意見もあります。ただ、跡地をどう弄ろうにも浦和区役所の業務は同地で継続になるはずな訳で、一定の需要は残りそうですが…。
一方、近年は交差点に近接するなど安全上問題のあるバス停の移設・新設バス停の安全確保向けた取り組みが国交省主体で行われています。
現地を見ると分かるのですが、この辺りは路地へと入る交差点・T字路が割と細かく設けられており…その辺が阻害になっているのかもしれません。
また、鯛ヶ窪橋を渡った西側…先述のとおりかつて浦14系統が通っていたエリアですが、両系統が交差する箇所はすぐ近くにかつて「大戸一丁目」バス停が設けられていた地区なのです。
この大戸一丁目、浦14系統が終日運行していた時代には本数が少ないながらも朝の浦和行きを大勢の乗客が待つ姿を同系統に乗って確認している故…同地にもバス停があれば…と思ってしまうのです。市役所周辺と違ってバス停を置くスペースもありそうなのですが。
結果、路線全体を眺めてみても建物が密集した市街地であるはずの浦和駅寄りの方が停留所間隔が長い…という妙な状態になっています。
当面、市役所・区役所の利用者や市の職員的には少なからず不満が残りそうですね。
結局、安全の為と称する規制、その融通が利かないせいで路線バスにおける最大の主役たる利用者の利便が損なわれているような気がします。
②大久保浄水場方面への速達性寄与に活用できないか
六間道路経由の系統は桜区役所行きだけでなく、半数強の便が浦13系統として区役所から更に北西へ、大久保地区へと向かいます。
ルート全体として渋滞による所要時間の長さが悩みな同路線、浦15系統の経路を活用して路線を切り替えれば速達性・定時性とも抜群になりそうですが、とりあえず開設時点では従来の路線に手を付けず…浦15系統単体での集客が若干不安ではあります。
最初は朝夕だけでも町谷本太線経由の大久保浄水場発着が設定されないものか…朝の上りは浦和駅への通勤需要、下りは浦和北高校への通学…と桜区役所以遠への需要も高い時間、なんとかテコ入れできないものかどうか。
③「西堀氷川トンネル経由」って案内長くない?
先述のように、西堀氷川トンネル停留所はその名に反して同トンネルからやや距離のある場所に設けられます。
恐らくはトンネルを経由地として案内したいが故の命名なんでしょうけど、それにしても「西堀氷川トンネル経由桜区役所行き」って案内は長ったらしいよなぁ…(
ついでに現行浦11系統が「西堀経由」なので紛らわしい一面も。
地名としてはマイナーですが、「鯛ヶ窪橋経由」を案内に掲げた方がスッキリするかな。トンネル停留所は「土合小学校南」とかのがしっくり来そうな立地ですし。
④所要時間の見直し
これまでにも書いたように、浦15系統のルートを通る事で、実際にチャリで通ってみても「浦和駅から桜区役所ってこんな近いんだ」と思えるほどの所要時間短縮になります。
…が、公式HPで六間道路経由との所要時間を比較してもほとんど同じ…便によっては数分差で遅いみたいな状態になっているようで。
新規区間という事で若干所要時分に余裕を確保しているようですが、現状特に平日・土曜の日中のダイヤが開きがち、かつ随所で細かい時間調整を伴うのも期待して利用した乗客のフラストレーションに繋がりそうなので、実情に見合った所要時分で組んだダイヤに見直して、その分本数が充実していく事を期待しましょう。
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長々と書きましたが、地元・浦和エリアにおいて「まとまった新規区間を有する系統の新設」というのが恐らく2007年1月の美01系統(浦和駅~バイパス~浦和美園駅)以来14年半ぶり…ということで私としてもこの路線の開業・そして発展をとても楽しみにしている次第なのです。
コロナ禍にあって収入減少と残業時間見直しという厳しい状況のバス業界、そんな中での新路線も収入向上へ向けた必死の取り組みの一環でしょうが、こうした
「新しい道路へ積極的に路線を敷く」将来へのチャレンジ精神を応援したいものです。
桜区役所周辺では今度は六間道路の北側へ新たに「道場三室線」という都市計画道路の整備も進んでいます。
今回浦15系統の通る町谷本太線以上に沿線の宅地が多いエリアですので、道路開通自体何時になるかは分かりませんが、其方へのバス路線開業も期待したいものです。
(6/22追記)
沿線にバス停の標柱が建ったとの事で改めて現地をサイクリングで往復して記録しました。
本当に設置間もないようで、各バス停で時刻表などを興味深く眺める近隣住民の様子が印象的でした。早くも沿線の足として活躍しそう?
おわり。